ふるふる図書館

You've Got Friends

登場人物
ハル(千温 / チハル)……
少女のような心根を持つ優しい少年。旧家出身の母と資産家の継父のもとで育つ
ナツ(千懐 / チナツ)……
少年のような言動をする明るい少女。あたたかい庶民的な家庭でまっすぐに育つ
アキ(千空 / チアキ)……
人形のように心がないとされる少年。実母やおとなたちに虐待を受けながら育つ

001 私は出会ってはいけなかったのかもしれない
002 ぬくもりを伝えることができただろうか
003 きみはあのとき、いったい何を思っていたの
004 ひとの心がないなんて、やっぱり嘘だ
005 心臓に食いこんで、血のかわりに涙が流れた
006 こうべを垂れて祈りをささげている
007 体の奥にたまった澱は抜けていってくれない
008 途方に暮れた迷子は、私のほうだった
009 淋しさなんて入りこむ隙などないのだろう
010 いつでも無表情に戻ろうとしていた
011 私は、こうして、喰われ続ける
012 なぜぐっすりと眠ったことがないのだろう
013 このおとなは呪縛をかけた
014 世界一だなんてことばで飾る必要はもうない
015 その夜が不審をひそかに育ててしまった
016 どんなことがあっても気持ちはずっと同じ
017 いつ目を閉じても、思い出すことができる
018 透明な存在になって寄り添っていたい
019 胸にくっきりと忘れられない軌跡を残した
020 破滅するのはきみのほうだ
021 ひとりで苦しんだり悩んだりするなら
022 どうして他人でなく自分だけを責めるの
023 きみとなら、さまよい歩いていてさえ幸福
024 きみも後ろめたいと思ってしまっていたの
025 こんなにも下劣な、さもしい人間なんだ
026 これは、幸福なこと? 不幸なこと?
027 裁かれることも償うこともしやしない
028 私の中身は何にもない、ただの虚無
029 自分が背負った業から逃れることはできない
030 きっと私は絶望する。きっと罪を犯すだろう
031 あなただってぼくのことを無視してた
032 ひたひたと、静かな冷たさが押し包んだ
033 お互いを思えば思うほどすれ違ってしまう
034 ここにいるとなつかしい気持ちになる
035 あたたかさと痛みと後ろめたさと幸福感
036 そんな友だちがいることもうれしく誇らしい
037 みんなで幸せに暮らすんだよ。いつまでも
038 僕にきみを守らせてくれる?
039 いつまでも消えることのない、小さな染み
040 そのひとだけのお星さまを
041 眠りが安らかで、健やかでありますように
042 思慕はその輪をぐるぐるとめぐっている
043 頭をよぎったのは、きっと昔見たただの夢
044 他者を踏みつけにして没頭していた
045 思う存分のびのび過ごさせてあげたい
046 黙って僕たちからいなくなったりしないで
047 奥深く秘めた欲望。封印した願望
048 友人が恋人に決して劣る存在なのではない
049 私のことなんか、捨ててしまえばいいのに
050 そんな顔をしないでよ
051 これ以上忘れられない口づけは、二度とない
052 自分によく似た、見慣れない他人
053 おれはやっぱり変わってしまう
054 どうしてどちらかを選ばなくてはいけないの
055 僕は何度も呼びかけたかった。その名前を
056 抱きとめることができる腕を持っていれば
057 大嘘つき
058 汚れたぼくにも美しい光がこぼれてくる
059 言いつけ破らないからぼくを嫌わないで
060 夢物語を口にすれば現実が浮き彫りになる
061 居場所のない私は私の中に逃げこむしかない
062 もう少しだけ、そばにいさせて
063 蠱惑に満ちた青い光を待ち焦がれている
064 泣きたいほどうれしくて、かなしくて、幸せ
065 あなたの望みは、かなわなかった
066 僕は何も言えない。何も
067 そう、いやな夢。だけどたぶん、もう見ない
068 どうか、彼を憎まないで
069 記憶はゆるやかにほどけ出していく
070 簡単で単純でまっすぐなものだと思っていた
071 何があっても、助けてあげる
072 誰もぼくを求めてない
073 僕たち、いつまで一緒にいられるんだろう
074 あなたは、わたくしから何もかも奪う
075 ぼくはいったい、何? 誰なの?
076 奇妙な夢をみている
077 選ぶなんて不遜なこと、きみにはできない
078 どうして、こんなに無力なんだろう
079 天国にいちばん近いのは今のこの場所だ
080 帰って来ないほうがよかったのかもしれない
081 関係は、すでに錆びついてしまった
082 何度でもやりなおすチャンスはある
083 即座にうなずくべきだとわかっていたのに
084 お願いだから、心を殺さないで
085 それなのに、こんなにも、息が苦しい
086 その表情が見たかったんだ。ずっと
087 最低のエゴイスト
088 滑稽であわれで情けなくてまるで僕だった
089 つらいなら、私から取り返せばいい
090 これが私の望みだったんだ
091 はじめてひとを憎いと思った
092 そこにしか救いはなかった
093 相手の愛などほしがっていなかった
094 居どころは、もうあそこしかない
095 望みをかなえてあげる
096 とっくに知っていただろう?
097 もう、仮面をかぶっていることができない
098 それが、おれたちの理想だったのに
099 一生あなたは抜け出せなくなる
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