ふるふる図書館


第一部

登場人物紹介(一)

No.01 森川知世(もりかわ・ともよ)
桜花高校三年。演劇同好会会長。学年首席の頭脳とピントのずれた鈍感さをあわせ持つ。真面目で内気ではにかみやだが、ときに大胆。男子高にあってその可愛らしさは常に貞操の危機を呼ぶ。

No.02 春日玲(かすが・れい)
桜花高校三年。文芸部。頭脳明晰、才色兼備、傲岸不遜、傍若無人、冷静沈着、大の甘党。所作が洗練されていて外面がよい。鬼のようなけんかの強さで一躍名を馳せている。趣味は知世いじめ。

No.03 飛鳥瑞樹(あすか・みずき)
桜花高校一年。演劇同好会会員。美貌で無口で無表情。何を考えているのか傍目で窺い知るのは不可能。意思疎通の困難さが、同級生を恐れおののかせている。卓越した演技力がある。

No.04 七瀬玖理子(ななせ・くりこ)
知世の伯母、下宿先の主。土地持ち、金持ち、資産持ちの未亡人。道楽で喫茶店を営む。驚異の若さ。一見、世間しらずのお嬢さま風。永遠の少女性で、日々知世を惑わせ翻弄する。

No.05 綾小路史緒(あやのこうじ・ふみお)
桜花高校一年。生物部。首席入学者。礼儀正しい努力家。奇矯な兄を持ち、良識派ゆえに苦労が絶えないしっかり者。

No.06 入江彰(いりえ・あきら)
桜花高校一年。茶道部。日本舞踊を習っており、おっとりしている。笑顔で毒を吐く。自覚なし。

No.07 綾小路那臣(あやのこうじ・なおみ)
桜花高校三年。生徒会長。権力行使の道を邁進することに血道を上げる。知世を過剰にライバル視し、つきまとっては煙たがられている。これもひとつの愛のかたちか。

No.08 木野忍(きの・しのぶ)
桜花高校の国語教諭。演劇同好会顧問。生活指導担当。二十代後半。玖理子を恋慕するも望み薄。

No.09 滝沢季耶(たきざわ・ときや)
桜花高校二年。もと文芸部。ものおじしない、ひとなつっこいお調子者。玲を師匠と呼んで慕うが、知世の愛らしさも捨てがたく感じている。トラブルが大好物で、てぐすねひいては首をつっこむ。

No.10 森川佳弥子(もりかわ・かやこ)
知世の母、玖理子の妹。さばさばしゃきしゃきはきはきとした性質と言動で、息子よりよほどボーイッシュ。夫のために薄幸の人生を歩む。

20040621
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