おまけ
いよいよ漫才に挑戦してみる (一）
※リクエスト企画。内輪話でも大丈夫なかた推奨
陽耶 はーいみなさんこんにちは！ 漫才コンビあきやんときやんのあきやんでーす。
季耶 ときやんでーす。
二人 よろしくお願いしまーす。
陽耶 おれたちもコンビ結成してはや十七年。
季耶 人生イコールコンビ結成。
陽耶 それがこうして、やっと日の目をみたってわけですよ。
季耶 新春といえば、やっぱり漫才ってことでね。
陽耶 そうそうお正月。みなさんどんな年越しをしたんでしょうね。
季耶 わが家はなんといっても、男祭りですよ。
陽耶 ああ、ブライドね。
季耶 なんで花嫁なんだよ？ 「キルビル」か？ 日本刀持って女親分と戦うのか？
陽耶 似てるじゃん。「ブ」と「プ」。PC上では見分けづらいでしょ？ フォント表示は大きめにしてみてね。
季耶 誰に向かって説明してるんだよ。
陽耶 おれはね、彼のファンなんだよ。クロアチアの。
季耶 キックボクシングの。
陽耶 マルコね。
季耶 ミルコだよ！ 母をたずねて三千里も旅するのか？ それともたまちゃんの親友か？
陽耶 いやいや、それにしてもロシアの彼は強かったねえ。
季耶 六十億分の一の男だもんね。
陽耶 かっこいいよね、ひょうすべ。
季耶 ヒョードル！ ひょうすべは妖怪だろうが。するってえと何か？ 氷の拳は妖気か？
陽耶 そうそう。氷がね。侵食していくわけよ。
季耶 相手の力をそいでるからね。
陽耶 力強くて、もう迫力満点。
季耶 うんうん。
陽耶 深くえぐってね。
季耶 うんうん。って。それってフィヨルド？
陽耶 （真顔で）よくわかったな季耶。
季耶 まったくだ。ヒョードルとフィヨルドって、全然似てないから！ お前一回、ハイキックでも食らってきたら？
陽耶 丘を越え行こうよ。
季耶 それはハイキングじゃなくて……。
陽耶 ぼくたち飲むなら。
季耶 ピクニック！
陽耶 頭が痛いよ兄さん。
季耶 サイキック？ わかりづれー。てゆーか、むしろお前が兄さんだ。
陽耶 よおし、そこまで言うんじゃしかたない。
季耶 ちょっと、なんで服脱ぐか？ うぎゃっ、なんで密着してくるかっ？
陽耶 ドッキング、なんつって。ははっ。男祭りだし。
季耶 やーめーろ！ そういうの、ほんとに苦情くるから！
陽耶 そういうのってどういうの？ おれたちこの世に産声上げる前、ひとつの子宮でこうしてたじゃん？
季耶 それってネッキング！ いくらなんでもそこまでしてない！ ぎゃああ、まじで勘弁してよ！
陽耶 これぞショッキング。おあとがよろしいようで。
季耶 ぜんっぜんよろしくない！（脱兎のごとく逃走）
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