ふるふる図書館


第五部

座談会(五)



知世 どうにか終わりました! 最後まで読んでくださったみなさん、どうもありがとうございました!
  こんな、読者サービスもへったくれもない話によくぞつきあってくれたものだ。
季耶 お色気ですか? なかったなあそういえば。
知世 そんなのいる?
季耶 いや、忘れちゃいけない、先輩のめがねシーンがあったじゃありませんか!
知世 サービスの一環だったんだあれ。
瑞樹 じみすぎる……。
知世 まあそれはさておいといて、最後の座談会をやるとしようか。
季耶 飲み物は行き渡ってますね? では、乾杯の音頭を、代表して主人公にしていただきましょうか。
  誰だ主人公って。
知世 あ、またこの問題に立ち返っちゃうんだ。じゃあ、いちばん口数の少なかったひとにやってもらおうよ、最後だもん。瑞樹君、どうぞ。
瑞樹 おつかれさまでした。かんぱい。
一同 かんぱーい。
季耶 さて、このいんちき青春学園コメディ、ホームドラマもどきもとうとう大団円にこぎつけましたね。感慨深いなあ。うっうっ。(ハンカチで目頭を押さえる)
  しかしおれたちもギャランティなしでよくここまでやったよな。座談会のお茶とお菓子くらいだ。ほかに何か見返りがあってもばちは当たらん。
知世 とか言ってるけどさ。お前なんだかいいひとになっちゃったよな、話が進むにつれて。冷酷無情の極悪非道な人間になるはずだったのに。これじゃ乙女だよ、お・と・め!
  笑いすぎだ。
季耶 よほど、他人を乙女キャラだと攻撃するのがうれしいみたいですね、いつもされているだけに。
知世 おれはこれから、おとことして立派にはばたいていくんだい! 「男」じゃないぞ、「漢」だぞ。
  ふられたからって、やけっぱちになるなよ。痛々しい。
知世 お前こそ、うちに住むからには、女遊びして無断外泊なんてもってのほかだからな! それから、帰りが遅くなるときと夕飯がいらないときは、ちゃんと連絡すること。
瑞樹 きあいじゅうぶんだなあ。
知世 家庭ってものをちゃーんと一から十まで教えこまなきゃ! どうせ何にもわかってないんだからさ、こいつ。
  鼻息荒いぞ。寄るな、吹き飛ばされそうだ。
季耶 師匠、完全に婿入り生活ですね。さて今後はどうなることやら。
知世 切りもいいところで、お別れといこうか。
季耶 では一丁締めでいきましょう。お手を拝借。よーお。
(ぽん!)
知世 ご愛読、本当にどうもありがとうございました。
季耶 みなさんお達者でー。
  こんなあほうな話ばかり読んでるなよ。
瑞樹 さようなら。

20050621
PREV

↑ PAGE TOP